humはジュエリー業界の中では珍しく、手作りにこだわり、全て手作業で商品を作って行く会社だと教えて貰った。そこも自分の中で気に入ったポイントだったと神田さん。お客さんと直接、コミュニケーションを取りながら作り上げた商品を喜んで貰い、自分の技術を誉めて貰える時が一番嬉しい。次はもっといい物を作ろうと言うファイトが湧いてくる。自分も初めて仕事を貰い、良い写真が撮れてお客さんからまた仕事を貰った時の嬉しさを思い出した。神田さんに見せて貰った作業は、リングの上に月桂樹の模様を彫って行く作業だ。作業台にはリングを固定する万力と直径2〜3センチのリングの上に模様を彫る為に顕微鏡が置かれてあった。まず驚いたのが顕微鏡を見ながらリングにマークをつけて行く作業だ。リングを回しながら正確にマークをつけて行く肉眼ではほぼ見えない。マークを付け終わると今度は月桂樹の下書きを入れて行く先程の作業よりもっと細かい作業になる。