CRAFTS MAN SHIP
chibi
芳賀さんの朝は4時に起きて鎌倉の自宅から車で世田谷の市場に向かう所から始まる。 6時半に市場に着いて、7時からの競りに自宅で入れてきたコーヒーを飲みながら待つ。口数が少ない芳賀さんの様子に緊張感を感じた。 その理由は競りが始まってすぐにわかった。 7つあるレーンに種類の違う花が並び、お目当ての花を競り落としていかなければならないのだ。 しかも凄いスピードで競りは進む。目を一瞬でも離すと、もう次の花の競りが始まっている。 15年も通っている芳賀さんは、的確に欲しい花を競り落とす。「最初競りについて行けず慣れるまでに3年はかかったかも」と言うぐらい本当に難しく見えた。週のうち「月、水、金曜日は欠かさず市場に来てるよ」と芳賀さんは言う。話には聞いていたけれど、それを続けれる忍耐力が無いとお花屋さんにはなれないと思った。